生活相談員は、人の気持ちに寄り添えるやりがいのある仕事です。しかしその半面、苦労が多いのも事実です。生活相談員を目指す際には、職業柄どんな苦労があるのかを予め知っておいた方が良いでしょう。まず、苦労しやすい点として挙げられるのが、コミュニケーションにおけるストレスを抱えやすいことです。生活相談員は、施設への入居を検討もしくは入居中の高齢者・ご家族からの相談を受ける役割を担っています。そんな中、難しい要求を出されたり、クレームを言われたりする場合は珍しくありません。しかし相談員という立場上、理不尽なことを言われても相手に気を遣いつつ説得したり、まとめる必要が出てきます。嫌なことを言われても表情に出さず、自身の気持ちを押し込めるのは、大きなストレスになるものです。そんなストレスと上手く付き合うためには、感情をコントロールする術を身に付けることが必須です。気分転換したり、相談できる人を作ったりと、一人だけで溜め込まない方法を模索しましょう。
その他、業務の内容で苦労を抱える方もいらっしゃいます。実際、生活相談員の業務の範囲が曖昧であることに不満を感じている人が多くいます。生活相談員は基本的に相談業務を担っていますが、同時に介護士の業務に従事したり、マネジメントのサポートに任命されたりするケースもあります。生活相談員は、利用者と施設側の橋渡し的な存在であるため、さまざまな役割を任されることが多いのです。そのため、チーム全体を支えるような縁の下の力持ち的なポジションが得意な人に向いている仕事だと言えます。